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Bach at Tokyo Expo vol.59 Ryosuke Suo (violin)
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Spring Festival in Tokyo (2023)
22 March 2023 (1 performances)
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Bach at Tokyo Expo vol.59 Ryosuke Suo (violin) by Bach, J. S., From (2023/2023), Tokyo National Museum Gallery of Horyuji Treasures, Uenokoen, Japan

Select WorkViolin Sonata No.3 in C major, BWV 1005, Bach, J. S.

Instrumentation

J.S.バッハ(1685-1750)の《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》(全6曲)は、3曲ずつのソナタとパルティータで構成されており、1720年の日付がある清書譜が残されているため、おそらくそれ以前、バッハの器楽曲の名品が生まれたケーテン宮廷楽長時代前半の所産と考えられている。 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番  全6曲中3曲を占めるソナタの各楽章は舞曲名を持たず、いずれも4楽章構成で「緩/急/緩/急」の教会ソナタの形式をとっている。また、第2楽章にバッハの真骨頂ともいうべきフーガが置かれている点も共通している。  ソナタ第1番は、第3楽章がシチリアーナ(シチリアの民俗舞曲)であるところが、他のソナタとは異なっている。第1楽章アダージョは、重音を多用しながら旋律が淀みなく流れ、全6曲の冒頭を飾るにふさわしい荘重な雰囲気を湛えている。第2楽章フーガでは、まるで2挺のヴァイオリンによって奏されているような疑似対位法が展開される。牧歌的な第3楽章シチリアーナを経て、第4楽章プレストでは、16分音符の単旋律が無窮動的に疾走する。 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番  パルティータ第1番は、基本となる4つの舞曲にそれぞれ「ドゥブル」という変奏曲が付く。なお本曲では、ジーグが来るべき最終楽章にブーレ(ボレア)が置かれている。格調高い第1楽章はアルマンドとそのドゥブルに始まり、続く第2楽章はフランス語の「クーリール(走る)」に由来する舞曲クーラント(コレンテ)とそのドゥブル。第3楽章は16世紀スペイン発祥といわれる荘重なサラバンドとそのドゥブル。そして第4楽章には17世紀フランス・オーヴェルニュ地方発祥といわれる快速なブーレが来て、最後はそのドゥブルで曲を閉じる。 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番  ソナタ第3番のフーガの序奏となる第1楽章アダージョは、付点リズムによる神秘的な重音でゆっくりと始まる。第2楽章フーガの主題には、聖霊降臨祭の古いコラール《来たれ、聖霊よ、主なる神よ》の旋律が使われている。この354小節にも及ぶ長大なフーガは、バッハが遺したフーガのなかでも最長のもの。第3楽章ラルゴは短いが、優雅な旋律を歌う。第4楽章は、軽快に駆けまわるアレグロ・アッサイ。
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